ザ・コーポレーション

ドキュメンタリー映画『ザ・コーポレーション』を渋谷のアップリンクで観てきた。ここは徹底的なこだわりによってつくられた空間で、ウッディーに統一されたインテリアが心地よいのだが、年始ということで客が笑えるほど少ない。暖房がぜんぜんきいておらず上映中すさまじく寒い。

でも映画はとてもよかった。人としての企業の人格分析に始まり、ボリビアの水道民営化問題、微生物に対する特許など、企業のあり方と資本主義社会に対する疑問を投げかける。

この映画内で牛用抗生物質に関して提示される二つの事実が、遺伝子組換植物の商品化によりすでに十分に悪名高いモンサント社のイメージを奈落の底にまで叩き落としている。恐ろしくも爽快なジャーナリズムの魂を感じた。