ライト/オフ鑑賞

電気を消すと暗闇に何かいる系ホラー映画。 この単純なアイディアがカメラワークと BGM で非常に怖く仕上がっていた。 親子関係を絡めた脚本もしっかりしており、バカな死に役がおらず全員で戦う展開も◎。 主演女優が美人&子役が名演など、ホラーのディテールも押さえた良作。


以下ネタバレ。

開始20分のシーンは一番シンプルにまとまっていて怖い。 悪く言うとその部分が予告まんまで最怖パターン。 ただ全体90分なので冗長な感じはないし、むしろうまく親子ドラマを描いていた。母をうつ病設定にしたので、悪霊+うつ病というのが違和感なくマッチしていた。

暗闇に何かいる!っていう瞬間の怖さをストイックに追及していたのはとても良かったけど、さらにブラックライトで本体が出るシーンも素晴らしい。

子役の表情がうまい。子供らしい怖がり具合を完璧に表現していて、俺も子供なら同じ表情するよって共感すら感じた。

主人公の彼氏がロックンローラーで髭と革ジャンがカッコいい。普通ならイケメンリア充は死に役だけど、最後まで助けてくれて好感が持てる。

逆に面白くなかったところは、最後の戦い。 戦い自体を全員で総力戦にしたのはうまいと思ったけど、あんまり直接対決もなく、相手の弱点を突くわけでもなく、結構やられっぱなしだったのではという印象。

正直鑑賞後に帰宅して部屋の電気を消したときの恐怖感は異常。 その後結構躊躇してしまう自分になってしまったので、 怖さがじわじわくるのは間違いない。